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『砂糖=マイルドドラッグ!?』

みなさん、こんにちは。

少し過激な記事の題名に驚いた方も多いと思います。

実は、砂糖は「マイルドドラッグ」と呼ばれることがあります。今回は、そのように呼ばれる理由と適切な砂糖の摂取量についてお話していきます。


◆砂糖依存症の症状

・甘いものがないとイライラする

・ストレスを感じると甘いものが欲しくなる

・甘いものを食べずにいられない

・疲れやすい

・甘いものを持ち歩き、空腹でなくても食べてしまう

疲れているときやストレスを感じた時に甘いものを飲んだり食べたりするとほっとすることがあるかと思います。これは糖分に癒やしや快楽の効果があるためです。この習慣が続くと、脳はその快楽から抜け出せなくなり、甘いものがないとイライラする「砂糖依存症」になるかもしれません。上記症状が多くある方は、普段の食生活を見直しましょう

※ただし、甘いものが好きなら依存症というわけではありません。


◆砂糖依存症になる理由

たばこやお酒、薬物の依存症と同じように、砂糖の依存症には「脳内報酬系」と呼ばれる仕組みが関係しています。これが砂糖がマイルドドラッグと呼ばれる理由となります。
糖分を摂取すると幸福感が得られることを脳は覚えます。
それが何度も続くことでどんどんその快楽を得たいと感じるようになって足りない分イライラしやすくなります。

また甘いものをたくさん摂取し高血糖になると、インスリン(血糖値を下げるホルモン)がたくさん出て血糖値が必要以上に下がることもあります。
すると脳は糖分が足りないと感じてしまい、糖分を欲するようになります。また甘いものを食べると幸福感が得られるため糖分に頼る悪循環が生まれやすくなるのです。
(・2023年5月24日管理栄養士ブログで投稿された『飲み物にお砂糖ってどれくらい入っているの?』 には飲料に含まれる砂糖について詳しく紹介されていますので、ぜひそちらもご参考にしてください。記事最後に参照元記載)

◆お菓子に含まれている砂糖量

◆1日における適切な砂糖摂取量
WHOが2014年以降推奨している1日の砂糖の摂取量は25gです。先ほどの例ではショートケーキ1つで摂りすぎになってしまうのです。

令和元年の調査では一人当たり1日38.6gの砂糖を消費していると分かったそうです。
毎日推奨量を超えないよう摂取することは難しいかもしれませんが、この推奨量以内にしておくことで虫歯や生活習慣病の予防に役立ちます。
甘いものなどの買いだめを控えたり、ナッツ類・ヨーグルトなどの低糖質なおやつを用意しておくこともおすすめです。

いかがでしたでしょうか?普段から砂糖の摂取量は意識することが少ないかもしれませんが、ぜひこの機会に身近な食べ物の砂糖の量を意識してみましょう。

参考文献:
『飲み物にお砂糖ってどれくらい入っているの?』 
https://ogawadm-food.blogspot.com/2023/05/blog-post_24.html

いごころ No.27
https://www.fmu.ac.jp/univ/daigaku/kouhou/vol_27.pdf

イラスト:農民イラスト

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