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『1人分の目安量を決めるとは?』

みなさん、こんにちは。 前回、お餅のお話をこちらで書かせていただきました。 ぜんざいを作って、残ったお餅をおいしく召し上がった方もいらっしゃるのでは? 年末年始が過ぎ、2月も近づく今日この頃…『今年こそダイエットするぞ』という声があちらこちらから聞こえてきます。 ダイエット=食べることを減らす と考えてしまいがち。 そして、よし!今から1週間はサラダだけで過ごそう! と思ったことはありませんか? じつはこれが、ダイエットの失敗のもとなのです。 動物のからだには生命維持のため、タンパク質源を必要量摂取できなければ、筋肉を分解してでも何とかして必要なアミノ酸を確保しよう…という働きが備わっています。筋肉が減ってしまうと、基礎代謝が落ちリバウンドしやすくなるといわれています。 つまり、 身体の材料となる食品は、適量食べることがダイエット… なのですね。 では、自分の食事の適量や『目安量』って、どう決めるの? ・・・ここで管理栄養士の出番です! ちなみに…今回は、糖尿病患者さんの場合どう決めるかをご紹介します。 ◆1日に必要なエネルギー量◆ 例:身長160cm、デスクワークの男性、体重56.3kg(標準体重) 1日の生活活動が少ないデスクワーカーかつ自動車通勤の方なら 体重に25~30を掛けます。 厳しめに計算すると…56.3kg×25=約1400kcal  実際は運動もしていただきたいので、56.3kg×30=約1700kcalがおすすめ。 ◆糖質、タンパク質の摂取量◆ 現在、糖尿病の食事指導をさせていただく場合、必要なエネルギーの50%程度を糖質から、タンパク質の必要量は体重1kg当たり、1~1.5g程度で決めることが多いです。 例に挙げられている男性の場合、 糖質( 1g=4kcal)  1700kcal÷2=850kcal/日、850kcal÷4kcal= 212.5g/日 タンパク質     56.3kg×1.5=84.48≒ 85g/日    と計算できます。 おっと、計算が多くなるとなんだか面倒…そこでNが使っている目安をちらっとお伝えします。 ◆ごはん:両手でお椀を作って、その中に7分目。 ◆お肉や魚:片手のひらぐらいの大きさが1人分。 ◆野菜のおかず:両手からはみ出すぐらい、たっぷりと。 これだけです。簡単! ただし、年齢、性別、体格や合併症の有無により個

『お正月』

みなさん、あけましておめでとうございます。 クリスマスを過ぎると、すぐにお正月がやってきます。 お正月といえば…おもち。 お雑煮は召し上がりましたか? それとも、焼いてのりとお醤油で磯部もち…もおいしいですね。 おもちといえば…炭水化物の文字が頭に浮かび、 血糖値 のことが気になる方も多いかもしれません。 もち米は、ごはんと同じようにブドウ糖が鎖状にからまったでんぷんを多く含んでいます。 うるち米にくらべ、ブドウ糖が複雑にからまっているために【もちもち】した食感となります。 わたしは、大好きです。 『炭水化物』の1つであるおもちは、 悪いたべものではない。 適量を知っていれば、おいしくいただくことができますよね。 小盛ごはん150gと角餅2切れがおおよそ同じぐらいの糖質量になります。 砂糖の含まれるきなこやあん、を添える場合はもっと多くなりますね。 ちなみに… 最もおすすめのおもち料理は…お雑煮です。 特に、愛知県のお雑煮は、鶏肉ともち菜が入っていてバランス抜群。 もち菜→食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富 鶏もも肉→タンパク質が豊富 もち→糖質、つまりエネルギー源 一つのお椀に主食+主菜+副菜がそろっているわけです。 写真は2023年1月1日,Nが作ったお雑煮です。 ◆お雑煮レシピ◆( 材料 1人分) エネルギー:464kcal タンパク質:17.6g 糖質:50g ・鶏もも肉:80g(唐揚げ用サイズ2切れ) ・紅白かまぼこ:30g ・もち菜(小松菜):50g ・人参:30g ・角餅:2切れ100g ・白だし:15cc ・だし汁:180cc ・ゆず皮(仕上げ用):お好みで ①昆布と鰹節でだしをとる ②鶏もも肉は軽く塩コショウし、少量の油でソテーしておく ③もち菜(小松菜)は軽くゆでて、5cm程度に切りそろえる ④人参は梅の花型で抜き、さっとゆでておく ⑤角餅はオーブントースターで軽く焼いておく ⑥お椀にだし汁、鶏もも肉、もち菜、人参、角餅を入れ、おこのみでゆず皮を添えて完成! おっと、 糖質量は約50g、普段のごはん1膳分と変わりません。 Nは、唐揚げ用の鶏肉2切れを使い具沢山にしています。 また、お正月が終わっても、豚汁風雑煮や、 ちゃんこ鍋風雑煮に…いろいろアレンジしています。 材料の目安がつくようになると、食事の用意は楽になりフードロス削減にもつながります。