みなさん、こんにちは。 8020運動という言葉をご存じでしょうか? これは80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという運動です🦷 口腔の疾患はさまざまな全身疾患と関連していることが報告されており、口腔の健康状態は全身的な健康状態と密接な関連があるため、口腔の健康状態を維持、改善することは全身的な健康状態の維持にとって欠かせないものと考えられます。 今回は、歯の健康を保つためにはどのようなものを食べるのがよいのかをお伝えします! ◆歯の健康と栄養 歯の健康に限ったことではありませんが、「栄養バランスの良い食事をする」ということは前提です。歯に良いからといって特定の食物だけを過剰摂取しても栄養のバランスが取れなくなります。 さまざまな栄養素の中でも、特にたんぱく質、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、カルシウムを含む食品は歯を強くしてくれるものの代表例として挙げられます。 意識的に日々の食事において摂取するようにしましょう。 ①タンパク質 たんぱく質は皮膚や筋肉、内臓や骨などを作る成分です。身体の組織と同じように、歯のまわりの組織にとっても大事な構成成分です。また歯の構造にもコラーゲンという繊維状のタンパク質が含まれるため、たんぱく質は必要不可欠な存在です。 多く含まれる食べ物:肉、魚、卵、大豆製品、牛乳 ②ビタミンA ビタミンAは、歯のエナメル質を作る効果があります。 抗酸化作用があり、タンパク質と結合し組織を保護することに役立ちます。 またエナメル質は人体にとって最も硬い組織で、歯の一番外側を覆っています。 ビタミンAは歯の表面を覆うエナメル質を強化する性質があるため、虫歯予防にも効果があります。 多く含まれる食べ物:にんじん、かぼちゃ、レバー、卵 ③ビタミンC ビタミンCは、歯の象牙質をつくる栄養素で、カルシウムと同じく強い歯の基礎になります。 歯周組織に含まれるタンパク質、コラーゲンの合成を促し、歯を支える土台を整える役割があります。 また歯周病の原因となる細菌は、コラーゲンの繊維を分解し歯茎を弱らせます。 ビタミンCは、免疫力をあげる、炎症をおさえる、抗酸化作用といった効果があるため、歯周病原因菌の感染予防や炎症の改善に役立ちます。 多く含まれる食べ物:みかん、キウイ、ブロッコリー、ピーマン ④ビタミンD ビタミンDは、骨にカルシウムが付着するのを助ける